戸建て住宅

マンションでは設置されていることが多い宅配ボックスですが、戸建て住宅となると現状ではまだそれほど普及していません。
ネット通販を利用する生活スタイルが広がる中、一軒家でも宅配ボックスの設置を考えている方は多いのではないでしょうか。

マンションで設置されている宅配ボックスは基本的に集合住宅用のもので、ずらりと並んだロッカー型のボックスですが、個人用の物はそれとは異なります。戸建て住宅で使える宅配ボックスにはどんなものがあるのかを紹介していきます。

戸建用の宅配ボックスの種類

戸建用で使うことのできる宅配ボックスには大きく分けて「簡易型」と「固定型」の2種類があります。

簡易型

一つは簡易型の宅配ボックスで、必要な時に玄関の前に置いておくタイプのボックスです。見た目は箱型のクーラーバッグやクーラーボックスに近いですね。

玄関ドア付近に置いておき、盗難防止のために金属製のワイヤーなどでつなぎます。
多くの製品は折り畳みできるようになっており、そういったタイプのものは、使わないときにはコンパクトに畳んでしまっておけます。

固定型

玄関周辺に固定するタイプの宅配ボックスです。感覚的には大型の郵便受けに近いものです。
簡易型のものよりもしっかりしたつくりで、基本的には床や壁、地面に固定して設置するため、簡単には盗難されないようになっています。

PanasonicのCOMBO
Panasonicのコンボ(COMBO)

簡易型、固定型の特徴

簡易型の特長は、お手軽に設置できることです。固定型と比べると価格が安めで、玄関先にそれほどスペースがなくても設置しやすいです。一方の固定型は、価格が高いですが堅牢でセキュリティの面で安心感があります。

それぞれの特徴を比較してみます。

  簡易型 固定型
価格 比較的安い
(安いもので5,000円程度)
高額
(安いもので30,000円程度)
セキュリティ 盗もうと思えばワイヤーロックを切るなどして比較的簡単に盗めてしまう。 大型で重く、基本的に固定されているので盗まれにくい。
設置しやすさ 玄関前に置いてワイヤーロックで固定するだけで簡単に設置できる。 設置には基本的に工事が必要。製品や設置方法によっては業者に頼まなくても設置できるものもある。

 

宅配ボックスを選ぶ前に考えておきたいこと

防犯に関わること

宅配ボックスを自宅に設置するにあたって、防犯について考えておくべきことがあります。

宅配ボックスを盗難される可能性

簡易型の宅配ボックスの場合、セキュリティワイヤーでつないで設置することが多いですが、ワイヤーをペンチなどの工具で切れば比較的簡単に盗めてしまうでしょう。そのリスクを考慮し、例えば、高額な商品が届く時には宅配ボックスを使用しない、より頑丈なワイヤーを使う、というような対応をした方がいいかもしれません。

空き巣に狙われるリスク

宅配ボックスと空き巣は一見関係がないように思えるかもしれません。しかし、簡易型の宅配ボックスを、
「普段は折りたたんでしまっておいて荷物が届く日にだけ玄関前に出しておく」
というような使い方をする場合には、特に注意が必要です。

そもそも宅配ボックスは不在の時でも荷物を受け取れるようにするためのものですから、「宅配ボックスを玄関前に出しておく」ことが、不在、つまり「今、家の中に誰もいない」というサインになって空き巣に狙われやすくなる可能性があります。
このことの対策として「常にボックスを玄関前に出しておく」という使い方をしている人もいます。

印鑑を盗まれる可能性

宅配ボックスには印鑑を入れておきますので、その印鑑が盗まれる可能性を考えておくべきです。ですから、重要な印鑑を入れておいてはいけません。シャチハタのような印鑑であれば盗まれることの心配はそれほどしなくてすみます。

 

宅配ボックスを選ぶ際には、自宅の住宅事情と防犯を考慮して、どんなタイプのものを、どこに固定して、どのように使っていくか、まで想定しながら決めるのがよいでしょう。

固定型の宅配ボックスは工事が必要??

固定型の宅配ボックスを設置する場合は、門柱への埋め込み、玄関先の据え置き、壁掛け、などの施工が必要になり、基本的に業者による工事が必要になります。
しかし、製品や施工方法によっては比較的簡単な作業で済むものもあり、業者に頼まなくても自分で設置できるものもあります。

ここでは、このような自力で設置できる製品を中心に紹介していきます。

簡易型の宅配ボックス

簡易型の宅配ボックスは、こちらのページでまとめて紹介しています。

>>簡易型宅配ボックスまとめ

 

固定型の宅配ボックス

固定型の宅配ボックスは、敷地内のどこかにしっかりと固定して設置するため、基本的には外構工事の業者に依頼する必要がありますが、中にはDIYレベルで設置可能な宅配ボックスもあります。ここでは、そういった自力で設置できそうな宅配ボックスを紹介します。

ニコウケトール(ダイケン)

荷物を2個受け取れる(※80サイズの場合)のが特長の宅配ボックスです。

※この「80サイズ」とは、箱のタテ、ヨコ、高さの合計が80cm以内ということで、例えばタテ26cm、ヨコ34cm、高さ17cmの場合は合計77cmとなり、この程度の大きさの箱であれば2個受け取れることになります。

ほとんどの宅配ボックスは、宅配業者が荷物を入れた後に鍵をかけてしまうため、1回荷物を受け取ると、たとえ宅配ボックス内のスペースが空いていたとしてもそれ以上受け取ることができません。しかしこのニコウケトールは鍵をかける方式ではないため、1回受け取った後、さらに荷物を受け取ることができます。

ニコウケトールの使い方

ニコウケトールの紹介動画です。宅配業者が上側のフタを開けて荷物を入れ、閉じると下側に落ちる仕組みになっています。

荷物を入れた後に鍵をかける方式ではないため、1回受け取った後、さらに荷物を受け取ることができるようになっています。

 

荷物を入れるとこんな感じで下に落ちます。

ガコッと荷物が落ちるのがちょっと気になりますが、底の部分に緩衝材が敷いてあるようです。

よく見ると、ボックスの中央右側に「宅配ボックス」と書かれています。人によってはこの文字がダサいと感じるかもしれませんが、これには意味があって、こう書かれていることで宅配業者がこの箱を宅配ボックスと認識でき、より使ってもらいやすくなります。

逆に、こう書かれていないと、この箱が何なのか伝わらないため荷物を入れてもらえません。
明示的に「宅配ボックス」と書かれていることは意外に重要なことです。

ニコウケトールの取り付け方法

設置方法は、床に深さ60㎜、φ8の下穴をあけ、ねじで固定します。
下穴があけられない場合はワイヤーで固定することもできます。(ワイヤーは別途購入する必要があります)
これはつまり、 工事不要でも取り付けられるということです。
詳しくは、こちらの取扱説明書(pdf)で確認できます。

取り付けがとてもお手軽なこともニコウケトールの特長です。

コンクリートへの穴あけ方法

コンクリートに穴をあける場合、「振動ドリル」というタイプのドリルを使います。
一般的なネジを締め付ける用途のドリルドライバーやインパクトドライバーではコンクリートに穴をあけることはできません。やってできないことはないかもしれませんが、おそらくとても時間がかかるうえ、工具に大きな負荷をかけてしまいます。

振動ドリルは、ドリル刃を回転させるだけでなく、前後の振動力を加えることによって固いコンクリートを掘り進めることができるようになっています。

安価なものであれば5,000円を切る価格で入手できます。

また、ドリル刃は、穴をあける場所の材質や径に合ったものを購入する必要があります(ドリル本体にはドリル刃が付属しないことが多いです)。

 

コンボ(Panasonic)

 

パナソニックの戸建て住宅用宅配ボックスです。

サイズはミドル、スリム、ハーフ、コンパクトの4つがあり、カラーバリエーションも豊富です。

ミドル
COMBOミドルタイプ
スリム
COMBOスリムタイプ
ハーフ
COMBOハーフタイプ
コンパクト
COMBOコンパクトタイプ

いろいろなサイズや取り付け方がありますが、Panasonicのサイトで施工例がたくさん紹介されていますので、そちらを見ればイメージがつかめるかと思います。

コンボにはカラーなど含めると非常に多くのバリエーションがありますが、こちらのページでまとめていますので合わせて参考にしていただければと思います。

>>パナソニック「コンボ」のバリエーションまとめ

コンボの使い方

コンボの使い方の紹介動画です。

ドアのボタンでなつ印する仕組みがスマートですね。
印鑑は内部にあらかじめ設置しておきます(シャチハタ製「ネーム9」のみ対応)。

コンボの取り付け方法

コンボの取り付け方法は以下の5パターンがあります。

・据置き
COMBO据置き
・壁掛け
COMBO壁掛け
・埋め込み
COMBO埋め込み
・ポール取り付け
COMBOポール取り付け
・アーキフレーム取り付け
COMBOアーキフレーム取り付け
 

※ポール取り付け用のポールと、アーキフレームと呼ばれるフレーム、据置き用のベースは、コンボ本体と別売りで販売されています。

 

このうち、施工が比較的簡単なのは、

  • 据え置き
  • 壁掛け

です。設置する壁や床の種類にもよりますが、コンクリートや壁に穴をあけることができさえすれば、業者に頼まなくても設置できそうな方法です。

この据置きと壁掛けを施工する方法について、別途ページ

>>コンボを自力で設置する方法

で詳しく解説していますのでこちらを参考にしてください。

 

そのほかの取り付け方法の

  • 埋め込み
  • ポール取り付け
  • アーキフレーム取り付け

については、コンクリートでポールを固定するなどの施工が必要で、よほどDIYに自身がある人でなければ自分自身で施工するのは難しいため、この設置方法を選択する場合は業者に依頼した方が無難でしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。予算やボックスの置き場所、デザイン、セキュリティなど総合的に検討して、ライフスタイルに合った宅配ボックスを見つけていただければと思います。

宅配ボックスを導入することで、生活がより快適で気持ち良いものになれば素敵ですね。

 

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>>簡易型宅配ボックスまとめ

>>宅配ボックス「コンボ」を自力で設置する方法