PUDOステーション

 

駅や街中で、こんなコインロッカーのようなものを見かけたことはありませんか?

PUDOステーション

これは、「PUDOステーション」という名前の宅配便ロッカーです。 (PUDOの読み方は「プドー」)

これは一体何なのか、簡単に言うと、 「だれでも使える公衆の宅配ボックス」なんです。

駅やスーパーなどを中心に設置され、その数はどんどん増えています。

 

このPUDOステーション(以降、単に「PUDO」とも表記)の利用方法を、
ネット通販で買ったものをPUDOで受け取るまでの流れ
を中心に解説していきます。

※この記事は、2019年3月時点の情報をもとに記述しています。PUDO使用のための手順や各配送業者の対応状況などは変更されている可能性がありますのでご了承ください。

 

 

PUDOステーションとは

PUDOステーションは、Packcity Japan(パックシティ ジャパン)社が設置、運営している「オープン型の宅配便ロッカー」、つまり、誰でも利用できる宅配便ロッカーです。

 

宅配便の受け取りには、様々なわずらわしさがともなうものです。荷物を受け取れずに再配達になってしまうと、残念な気持ちになります。

自宅に宅配ボックスを設置できればいいのでしょうが、住宅の事情で設置できず、コンビニ受け取り等のサービスを利用している方も多いのではないでしょうか。

しかし、コンビニ受け取りをするにしても、それはそれでわずらわしさがあるもので、例えば、店頭端末で伝票を発行するのが面倒だったり、レジでのやり取りに時間がかかるため後ろに並んでいる人を待たせて心苦しくなることもあります。

 

宅配便を、街中に設置された宅配便ロッカー「PUDOステーション」で受け取れたら便利だと思いませんか?

ロッカーが開いたPUDOステーション

操作は非常に簡単で、タッチパネルにパスワードを入力して署名するだけで荷物が受け取れます。

そのうえ、完全に無人なので、わずらわしさや心苦しさを感じることなく、気楽に利用できます。

PUDOはどこに設置されている?

PUDOが置かれている場所は、駅、スーパー、ショッピングモール、ヤマト運輸の営業所、コンビニ、ドラッグストアなどです。

数年前までは東京や大阪などの大都市圏でしか見かけませんでしたが、現在は全国的に置かれるようになり、その数はすごい勢いで増えています。

PUDO設置場所の最新情報はこちらのサイトでご確認ください。

PUDOの利用料金は?

現状、PUDOを利用しても料金が発生することはありません。

PUDOの利用時間は?

建物の外に設置されているPUDOの場合は、基本的に24時間・年中無休で利用できます。

駅やショッピングモールの中など、建物の中に設置されている場合は、その建物の営業時間外は利用できません。

例えば、駅構内にあるPUDOなら、基本的には始発~終電までが利用時間ということになります。

対応している配送業者は?

2019年3月現在の時点で、PUDOと提携している配送業者は、

  • ヤマト運輸
  • 佐川急便
  • DHLジャパン
  • 順豊エクスプレス

の4社です。

ただし、利用方法は各社ごとに異なります。

このうち、ヤマト運輸と佐川急便については、利用するための条件や対応状況はこのようになっています。

ヤマト運輸

PUDOを使うには、クロネコメンバーズに登録している必要があります

どのPUDOでも利用できます。

荷物が届く前に、ヤマト運輸から「お荷物お届けのお知らせ」というようなメールが届くので、そのメール内のリンクから、受取場所をPUDOに指定できます。

佐川急便

一部のPUDOのみ利用できます。(佐川急便で利用できるPUDOは、こちらのサイトの、佐川急便での使い方が記載されている部分から確認できます。)

佐川急便の場合は、PUDOを利用できるのは、再配達の場合のみです。不在票に記載されている、受取先変更の手続きをすることで、再配達先をPUDOに指定できます。

 

この説明だけだとわかりづらいので、「ネット通販で買ったものをPUDOで受け取るまでの流れ」を、後ほどあらためて解説します。

 

PUDOの使い方

PUDOの使用方法は非常に簡単です。

宅配業者がPUDOに荷物を入れてくれた後、荷物を回収するまでの流れを説明します。

  1. 宅配業者がPUDOに荷物を入れると、納品完了を知らせるメールが届きます。

    お荷物納品完了のお知らせメール

    そのメールには、8桁の認証番号が書かれており、荷物を取り出すのにこの認証番号が必要になります。

  2. 自分が受け取りに指定したPUDOに行きます。

    PUDOステーション

  3. PUDOはタッチパネルで操作します。

    「受け取り」を選びます。

    PUDOタッチパネル(操作選択)

  4. 次に、メールに記載されていた認証番号を入力します。

    PUDOタッチパネル(認証番号入力)

  5. 最後に、指でサインを書きます。

    PUDOタッチパネル(指でサイン)

  6. そうすると、荷物が入っているロッカーの扉が自動的に開きます。

    ロッカーが開いたPUDOステーション

     

    ちなみにロッカーの中はこんな感じです。

    PUDOステーションのロッカーの中

    荷物を取り出したら扉を閉めます。

    これで完了です。

 

つまり、「認証番号を入力して、サインする」ほぼそれだけなんです。

とても簡単ですね。

 

ネット通販で買ったものをPUDOで受け取る流れ

PUDOの利用例として、Amazonや楽天など、ネット通販で購入したものをPUDOで受け取る流れを見ていきましょう。

Amazonや楽天は、注文時に配送先として直接PUDOを指定できない(ZOZOTOWNは可能)

ここが重要な点なのですが、Amazonや楽天では、注文時に配送先としてPUDOを直接指定できません。

コンビニ受け取りのように配送先として指定できればとても便利なのですが、残念ながら現状ではそれができません。

なお、ZOZOTOWNについては注文時にPUDOのような宅配ロッカーを配送先に指定できます。

 

ではどうするのかというと、注文時の配送先には、自宅をひとまず指定しておきます。

商品が発送された後で、配送先をあらためてPUDOに指定する形になるのですが、どの配送業者で送られてくるかで、できることや手順が異なります

どの配送業者で送られてくるかがポイント

ネット通販で使われる配送業者は

  • ヤマト運輸
  • 佐川急便
  • 日本郵便
  • その他の業者

のどれかになりますが、このうち、現状、PUDOを利用できるのはヤマト運輸と佐川急便です。

それ以外の配送会社の場合、PUDOを使うことはできません。

配送業者が佐川急便だった場合

佐川急便の場合は、PUDOを利用できるのは、再配達の場合のみです。

ですので、自宅への配達が不在で、不在票がポストに入っている状態でのみ、再配達先をPUDOに指定できます。

不在票

受取先変更の方法は不在票に記載されています。(インターネット受付から再配達先をPUDOに指定する形になります。)

また、前述のように、一部のPUDOのみが配送先として使えますので、最寄りのPUDOが使えるとは限りません。

このように、佐川急便の場合は、現状、非常に限定された形でしかPUDOを利用できません。

配送業者がヤマト運輸だった場合

ヤマト運輸は、再配達でなくともPUDOで受け取ることが可能です。

なお、前述したように、クロネコメンバーズに登録していないとPUDOが使えませんのでご注意ください。

荷物が届く前日あたりのタイミングで「お荷物お届けのお知らせ」のようなタイトルのメールが届きます。

お荷物お届けのお知らせメール

そのメール文面のリンクから受け取り場所を変更でき、そこでPUDOに指定できます。

 


まとめると

  • Amazonや楽天は注文時に配送先をPUDOを指定できないため、ひとまず自宅に指定しておく。
  • ヤマトは荷物到着前に届くメールでPUDOに指定できる。
  • 佐川は再配達でしかPUDOを使えない。また、すべてのPUDOを使えるわけではない。
  • 現状、ヤマトと佐川以外の宅配業者の場合はPUDOは使えない。

ということになります。

 

PUDOを利用する際の注意点

PUDOの取り出し期限

PUDOから荷物が取り出せる期間は3日間です。

この3日間とは、より正確には「荷物がPUDOに入れられた日、その翌日、その翌々日」です。保管されている期間はそれほど長くないため、すぐに取りに行くようにしましょう。

保管期限を過ぎた場合はどうなるのか

保管期限を過ぎると、配送会社によって回収されます。(その後、基本的には自宅への再配達の扱いになります)。

PUDOのロッカーに空きがなく、入れられないケースがある

指定のPUDOにロッカーの空きがなかった場合、宅配業者は荷物を入れることができません。

その場合、配送業者からメールや電話で連絡があり、配送先を自宅等に切り替えることになります。

荷物のサイズ制限など

PUDOを利用できる荷物のサイズは、「縦・横・高さの三辺計が100cm以内かつ重量が10kg以内の荷物」です。

また、クール便や着払いの荷物もPUDOで受け取ることはできません。

PUDOから家まで荷物を持ち運ぶことになる

PUDOで荷物を受け取った後は、家まで持ち運ぶことになります。つまり、ダンボールをかかえて家まで歩くことになるということです。

大き目の荷物、重い荷物、PUDOから家まで距離がある場合など、持ち運びに苦労することになるかもしれません。

荷物によっては、自宅に配送してもらったほうが都合がいいというケースも考えられますので、持ち運ぶことまで考慮に入れたうえでPUDOを利用するとよいでしょう。

PUDOを使ってみてその便利さを実感しよう

PUDOは、宅配便を受け取りたいときに気兼ねなく受け取れる、とても便利なものです。

また、宅配業者にとっても再配達を減らせるメリットがある、すばらしい仕組みです。

使い方に制限があるなど不便な点はありますが、まだまだ発展途上のサービスですから、今後、より一層便利になっていくかもしれません。

自宅の近くにPUDOが設置されているのを見かけたら、試しに使ってみることで、その便利さを体験してみてください。

 

 

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